PLYLEATHER

 建築原料である合板「plywood」「床革」を積層接着して 革の合板「plyleather」を製品の原料として作りました。

食肉の副産物として得た動物の「皮」は、たくさんの工程を経て革製品として使用される「革」になります。革で製品を作る際には、製品に合わせた厚みに分割(スプリット)調整されます。それら削ぎ落された不要な部位「床革」は、多くの場合、そのまま廃棄されます。その廃棄される「床革」は厚さが不揃いで強度がなく、表面に傷やシワが見られます。これら「床革」を、廃棄せずに使い切るために、積み重ね接着して強度を再生、また、傷やシワのある表面を個性とした「plyleather」を作りました。

一つ一つ職人の手作業によって作られた「plyleather」には、ドットのような濃淡、幾何的なライン、多様な傷痕の模様が現れます。その模様は、使用する年月で変化していきます。